この素晴らしき出会いに花束を
いつも以上に色々考えてしまう夜
遅かれ早かれこうなるのは分かってはいたけど、いざ決まるとなると寂しいもの
彼にヤマハのピッチでもっと沢山ネットを揺らさせてあげたかった
これが唯一の心残り
ついさっきまでは来季の彼の新天地での活躍を心待ちにする気持ちでいっぱいだった。でも今この文を打ってる時間、急に目頭が熱い
2016シーズン、2年越しのオファーが実り磐田に加入。そして開幕二試合連続スタメンを飾る
しかしその後は途中出場が主、ナビスコ杯で移籍後初ゴールをあげたもののその後も出場機会は限られた
2017シーズンも苦悩の時は続く
2016シーズン以上にリーグ戦出場機会は少ない、ゴールも天皇杯でのもの
磐田がJ2にいた時代、この男には幾度となく痛い目に合わされた。彼の本来の実力を身をもって知ってるだけにこの現状が歯がゆかったし悔しかった、本人はそれ以上に悔しかったであろう
チーム戦術との相性は選手が生きるかどうかにとって大きな要素
どんなスター選手であってもこの問題に苦しむことなんてザラにある
でもその現実に向き合いたくなくなるほど感情移入してしまう
これほど心の底から応援した選手はおそらく後にも先にもいない
ルヴァン柏戦での一点ビハインドの状況での途中出場、いつものように前線から激しいプレスをかけ続けチームに勢いを与える
そしてついにその瞬間は来た
左サイドに抜け出してボールを運び、ゴール前へ低弾道クロス
川辺が合わせて同点
その日ゴール真後ろから見ていた僕は喜びを爆発せざるを得なかった
彼の得点ではない、数字には残らない
齊藤和樹という選手が好きなのはプレースタイルは元より、常に出てくる度に全力でボールを追いかける姿
出場機会はなかなか限られたが、それでも出番が来ればしっかり全力で起用に応えようとするその姿勢
これに魅せられた
柏戦のアシストは数字には残らない、でも彼の頑張りが報われたそんな気がした
熊本時代から気になる選手ではあった
でも磐田に来てくれたことで大好きな選手になった
結果には表れなかった、でもしっかり彼は俺のようなサポーター達の心を掴んでくれた
だからこそ新天地岡山では結果を残してほしい、磐田での2年間の経験は決して無駄ではなかったと証明して欲しい。そして磐田時代以上にサポーターに愛される選手になって欲しい。彼ならきっとそれが出来る
今度会う時は手強いライバルとなってまた磐田の前に立ち塞がって欲しい
それが彼に望む一番のこと
色々な感情が入り乱れて正直これ以上書くことが出来ない
彼のこれからのサッカー人生がより実り多いものになることを心から祈る